保安帽必需品シリーズ~その2

ゴーグルに続いて、これももう標準の装備品、ヘッドライトです。



これはもうメーカーも種類もたくさんあるので、一つに絞るのは無理ですね。
これは公費で整備しない代わりに、それぞれ個人が好きなものを着けていても組織として黙認状態のところが多いのではないでしょうか。
まだまだ贅沢品とまではいかないまでも、付加価値的な扱いを受けているのかも知れません。「あれば役立つ便利グッズ」の扱いです。残念なことです。

「フラッシュライトは命を守るため絶対に必要なPPEである」という意識にはまだまだ程遠いのが現状ですね。
消防士がライトを携行するのは、「相手を助ける」と「自分が助かる」のが目的です。
製品の発火事故なども過去にはあったようで、防爆性能なども加味すると、正式採用しようとするとかなりのエネルギーを要すると思います。
導入決定→予算取り→執行と、公費で買うには下手すれば3年がかりです。「さっさと自腹で買う方が賢い」と大多数の方が考えるでしょう。


それはさておき、私がライトを選ぶにあったって、気になる点は次の3点です。一流メーカー品であるというのと、防塵防水(最低でも防滴)は当たり前の前提として、

1. 防爆性能
2. バッテリーの位置
3. バッテリーの種類

順に見ていきたいと思います。

1.防爆性能


 私は、保安帽には防爆性能はそこまで必要ないと思っています。(少しでも爆発危険のある現場ならば、保安帽で対応すべきではありませんので…)
周りでもあまり防爆を使っているのを見たことがありません。割高ですから。
もし防爆を選ぶなら、国際規格と国内規格との差があり、中でも国内規格を通った製品は少なく、値段も国際規格品より高くなる傾向があります。

見たところ国内規格の主なものは次の3つくらいでしょうか。

・Streamlight 055EJ 3AAハズロII
・Ledlenser iLH8
・GENTOS GZBH10

海外規格だと…

・PETZL ピクサ3
・PELICAN 2765
・日動工業 LED防爆ヘッドライト DS-14


防爆性能が必要なければ、
gentos
tajima
hataya

…など他にもまだあると思いますが国内メーカーの選択肢が一気に広がります。下記リンクは一例ですが、もう種類がありすぎて絞ることが難しいです。ホームセンターなどでも容易に手に入れることができます。

2.バッテリーの位置

これは、ライト本体と一体型か、バッテリーパックが別になっていてライトとコードで繋がっているか、ということです。↓

一体型
別型

私は絶対に後者(別型)が好きです。

一体型のものは、前だけが重くなり、必ずヘルメットが前垂れしてきます。
さらにスペースの余裕がない分、電池のサイズと本数が小さくなるので、パワーの不足や使用時間が短くなります。

別型であれば、後頭部に着けたバッテリーパックがちょうどうまい具合にカウンターバランスとして機能しますので、前垂れは起こりません。
かつ電池のサイズ・本数も上がるので、明るさや時間など有利になります。ただ、電池が大きく多くなれば、その分重くなります。

また、製品によってはバッテリーパックに赤や緑の認識灯なるものが付いていて、後ろからの視認性が高まり、安全性の向上に役立ちます。

私はどちらも使用していたことがありますが、軽い一体型よりも、重い別型が快適でした。ちなみに、自分の基準としては最低でも単三電池4本以上と決めていました。

3.バッテリーの種類

これは乾電池式か充電式か、ということです。市場を見ていると、だんだん充電式が主流になってきているでしょうか。
スペックも充電式のほうが強力なようですが、私は乾電池派です。

なぜなら、充電式は充電中使用できない=隙ができるからです。現場で電池切れの場合も充電できないでしょう。乾電池式は電池を交換するだけです。
充電式でも予備バッテリーと交換できるものなら良いのですが、交換が効かないと、非番などに1〜2日充電したまま放置もできませんし、勤務中に充電となります。
昼の間に充電すればと思うのですが、昼でも必要な場面はたくさんあります。火事場なんて真っ暗ですし。

国内防爆で紹介したレッドレンザーも乾電池式と充電式があります。
これ、実物試したことないのですが、良さそうですね。レンズの出っ張りが気になるかもですが、ゴーグルとの相性も良さそうです。

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ちなみにおすすめはハタヤ800。後部の表示灯が珍しい緑色です。
赤は電車の運転士が赤信号と間違うとメーカーの方から聞きました。
充電式ですが最大800lmの明るさ。

最後に、
いずれを選ぶにせよ、絶対に避けるべきはノーブランド品、無名メーカー品です。ネットにも溢れていますね、安価で一見すると強力に見える製品が。でも自分と仲間と要救とを守りたければ、一流メーカーの製品を選びましょう。

次回からはさらにニッチに攻めていきます!