ポケットの中には…

2021.6.14追記

ユーチューブから、個人で持ってる道具について、参考になりそうな動画をひとつ。

防火衣のポケットの中身はよく話題になる。
これはキミがどの隊に所属しているかなど、職務によっても変わってくる。
しかしもしキミが(火がかりをする)消防士ならば、他の何よりもまずこれだけは押さえておきたい、というものを紹介しよう。
まず、すべての消防士はワイヤーカッター(ペンチ)を持つべきだ。私は2つ持っている。
そして緊急脱出できる能力。つまりエスケープロープだ。
私は40フィート(12mほど)の8mmロープにアンカー用カラビナを着けている。
さらにカラビナ。重いので、鉄ではなくアルミ製が良い。マルチに使える。
ウェビング。ダブルフィッシャーマンズノットで輪にした7フィートのもの。これはしょっちゅう使う。
22フィートのチューブラーウェビング。ウォーターノットで結んでいる。自身や要救助者のハーネスとして、他にも用途はたくさんある。
ナイフやマルチツールなどを期待していたかもしれないが、ファイヤーファイターサバイバルという目的に限っては、これがすべてだ。
私は狭い場所を這う場合、呼吸器の導管を保護するため、左を下にして動く。右手でワイヤーを切る。間違って導管を傷つけないためだ。
ツールは右、ロープは左。これは私なりのやり方で、同じようにしろとは言わない。
自分で、どこに何があり、どう使うか。
ちゃんと考えてあればそれでいいんだ。


これを見ていいなと思うのは、
①持ち物がすべてポケットの中や、上衣のしたに隠れて、保護されている。
②具体的にどんな状況でどう使うか言える。
という2点です。

まず①です。
アメリカは、防火服に安全帯がセットではないので(その代わりズボンにハーネスが仕込まれていたりしますが)、道具の1つも「むき出しでぶら下げる」ことをしていません。
日本は鳶職人さんの文化からでしょうか、隊員の腰にどんどん物が増えていく…なんて光景、よく見ました。自分も少しは着けてたことありましたし・・・。
活動中一時的にギアラックになるのではなく、常時つけっぱなしの状態。
スリングやウェビングなんかには、特によくないと思います。風、雨、熱、煙、ガス、煤、砂、泥、紫外線に晒され、地面などあちこちとの擦れて、などなど…。劣化要因しか見当たりません!
もっと怖いのは、どこかに引っかかること。引っかかるだけならまだましで、機械なんかに巻き込まれた日には…。
スリングと肉体、どっちがもろいか考えると、ゾッとします。
防火衣には上も下もポケットがたくさんあります。隠せるものは隠して、本番まで万全の状態でキープしたいところです。


②はもうそのままですね。使うことをイメージできているから、どこにどんな状態で携帯する、というとこまで考える。最小手順・最短距離・最短時間になるように。
誰に何を言われても、「これはこのために必要だ」と自信を持って説明できることが大切だと思います。
いろんなツールが、決してファッションアイテムとならないように気を付けたいところです。

エラそうに聞こえたらスイマセン。そんなつもりは無いです。
何かの気づきのきっかけになればいいな、と思ってます。

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