そもそもなぜ…
私はなぜ消防士の道を選んだのか?
思い出しながら、書きたいと思います。
私は、「大きくなったら○○になる!」といった具体的な夢を持った子供ではありませんでした。
中学になり、洋楽ロックにノックアウトされた私は、憧れるまま高校卒業後にアメリカへ留学します。
その際に見た、飛行機の窓から眺める景色に感動し、漠然とパイロット志望に。
ただ私は中学あたりから近視になってしまい、民間会社はもとより、自衛隊・警察・消防など調べつくしましたが
当時としては空を飛ぶ術は皆無…。
そんな、実現への道筋も見えず、かといって完全に諦めることもできない中途半端な日々を送っていたころに
出会ったのが、マンガ「め組の大吾」。
主人公の消防官が、超人的な人命救助を次々と成し、伝説のレスキュー隊員となっていく様を描いた
サクセスストーリーです。
空関連の一選択肢だった消防の世界が、一気に目の前に広がりました。
完全に感化された私は、空のことを忘れて、地上でホースを握る消防隊員に憧れるように。
「頑張れば掴めるかもしれない夢」として、消防士を意識し始めた頃、
正月休みを利用して一時帰国していた私。
のんびりとした正月の午前中、実家の目の前の家で
「ボヤ騒ぎ」
が起こります。
つづく…